岸田リスク

2023/02/18

 

今の日本の株式市場の重しとなっているとされる「岸田リスク」は、日銀人事を無難にこなし心配されていた市場の混乱は回避されたようにも見て取れますが、実態はリスクの先送りかもしれないという指摘は、展開次第ではその通りかもしれません。


別に岸田政権だから発生している問題という訳ではなく、アベノミクス後の舵取りは誰がやっても難しいのはわかっていたことですし、そもそも中央銀行総裁は無理ゲーに挑まなければならない局面もあるのが仕事です。


植田和男氏は本命ではなかったとはいえ、出典元の指摘の通り財務省・日銀には年次的にも幹部に教え子が多数おり、また出典元の著者もおそらく同門でしょう。


大蔵省出身の黒田氏とは歩んだキャリアは異なりますが、教駒(現:筑駒)→東大な人材が二代続けて日銀総裁となったのは、岸田政権の取り巻きが偏差値至上主義的な人材が多いことも影響しているのかもしれません。


結局この手の話は内輪の話なのです。


高校や大学の狭いコミュニティーが大きな影響を及ぼすのは何も日本にとどまらず米国も似たようなものですが、本当に大切なのは内輪ネタや飾りの学歴ではなく、外に向けても通じる対話力と実務能力なのだと思います。

QooQ