金融教育とデフォルト値

2023/02/26

 

教育でどうにかなる部分というのも多分にある一方で、最初から仕組みを組み込んでしまうというのも一つのやり方です。


選択の自由や堕落の自由もある以上、それが強制となるアーキテクチャーの構築は良しとされませんが、それが公共の福祉に反しない限りで制度の初期値、デフォルトにしてしまうというのもやり方です。


金融界隈でデフォルトというと債務不履行を連想される方の方が多いかと思いますが、教育を施す以前の社会インフラとして組み込んでしまえば、金融リテラシー教育が及ばない層にも恩恵を施すことができます。


もっともそれが上手くいかないのは、資産をリスクに晒す以上、最終的に成果が上がるのが確信できても一時的にマイナスに沈む瞬間というのが少なからず発生することが単純な蓄積とは異なるため受け入れられない根本原因の一つであると思われます。


だからこそ各々が自らの判断で投資は組み立てなければならないのでしょう。


インデックスファンドを活用しようとアクティブに運用しようと、基準となるのは何も運用しなかった場合やベンチマークとの比較です。


預貯金の金利だけで資産形成できる時代が過ぎ去った以上、教育や福祉のツールとしての金融商品の活用は避けて通れなくなって来ております。

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