火中の時限爆弾

2023/02/25

 

黒田総裁後の日銀の舵取りの難しさは誰もが認めるところですし、日銀プロパーの候補者たちが固辞するのも致し方のないことだと思います。


ただ、その一方で出典元のような論調になってしまう金融関係者の言説を見ると、所詮自分の金儲けに過ぎないトレーダーと市場全体の利益に奉仕する金融当局の立場では、話が噛み合っていないというかやはり月と鼈なのだと思います。


JPモルガンの名前を最大限に利用しつつも、当時やっていたことは現代ではヘッジファンドが担うようなクソみたいなトレードの武勇伝で、ふた昔前くらいのグローバルマクロなカスの仕事です。


今ではそういう人材よりもIT長者の方が大金を手に入れるため、幾分マシ(といってもどっちもクソ)なのかもしれませんが、トレーダー特有の自己顕示欲の方が先に行ってしまい全体のことが考えられないのです。


確かに米国では未だにウォール街にベスト・アンド・ブライテストな人材が集まるような雰囲気がありますが、本物はアカデミアや国家機関・軍あるいはシリコンバレーに吸い取られ、残りカスがストリートに投げ出されるのです。(売れ残りの逆襲感は嫌いではありませんが)


株や不動産で成功したところで、結局はバフェット氏やトランプ氏のように名声や政治権力の方向に向かうのがお決まりのパターンです。


出典元の著者の藤巻氏もまさにそうではなかったでしょうか。

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