米国の銀行の破綻やクレディ・スイスの危機を受けて各国当局が動きを見せておりますが、世の中は複雑でありながら時に単純な動きを見せるときがあり、米ドル、スイス・フランという超弩級の安全通貨に疑念が生じたら回帰して来るのは日本円なんだそうです。
何か悪い冗談のようにも聞こえますが、為替がそういう雰囲気の動きをしているのは事実です。
もっとも暗号資産も少し跳ねたりしておりますので、法定通貨自体への信頼の問題を提起したい動きもあるのでしょう。
ただ、やはり為替の問題は相対的な問題にすぎず、本質的には仮に今見える見通しが明るくなかったとしても、資産を買えということに尽きると思います。
日本人の通貨信仰の強さがある種の通貨高（円高）を生み出して来たのだと思いますが、国民全体としては預金ではなく株式などのリスク資産を保有する割合を増やさなければならないのです。
当ブログの読者層はその意味においては優等生ですが、見方を変えると過剰リスクを背負っているタイプもいらっしゃると思われます。
もちろん、それもまた人生です。
