若年層、インフレ、資産運用

2023/03/23

 

かつてインフレは、資産を蓄えた高齢者層に厳しく、資産の少ない若者にはチャンスが巡ってくるという捉え方をされておりましたが、残念ながら現代では若者も危機にさらされているようです。


構造としては昔と変わらない部分もあるのだと思われますが、如何せん現代の若者は昔に比べ税負担が重く、また各種ローンが発展した結果、債務負担に晒されている層が増えたのかもしれません。


もちろんローンも使い方次第ですので、良い借金をして自己投資や運用の成果を高めたり質の高い生活を享受している方もいらっしゃることでしょう。


ただ残念ながら、そういった良い借金が出来ているのは一部の層に限られ、結局は若者の信用履歴は削られながら金融機関に搾取されている層の方が多いのです。


借金に対する感覚が、米国と日本ではかなり異なるため、出典元のZ世代の話を真に受ける必要はありませんが、賃金上昇ペースが追いつかないのは日本も同じです。


長寿社会のしわ寄せが若者に向かうのは、国を問わず共通の課題なのかもしれません。


資産運用の環境が改善され、今の若者は恵まれているとされる一方で、トータルで見れば結局はどの世代も隣の芝が青く見えるのです。

QooQ