セールスフォース【CRM】は、物言う投資家としてお馴染みのエリオットが株式の取得を進める中、役員の送り込みを回避し「生産的な協力関係」を維持しているそうです。
IRが上手く行っているという捉え方もありますが、詰まる所はアクティビストとグル（共謀）なのです。
ダウ銘柄にもなると、毒をもって毒を制す的な発想で、外圧も上手く成長の材料に活用できるということでしょうか。
アクティビストにとっての関心の多くは、その活動によって通常以上の投資リターンを得ることだと思いますが、実際にそこまで花開くのは極々僅かです。
それならば投資先と共謀し初期投資費用を回収しようという試みは、アクティビストが避けては通れない一つの投資家心理なのかもしれません。
そう行ったものを乗り越えてこそ味わえる達成感もあるという意見もある一方で、結局アクティビストも個人投資家も規模こそ違えど不必要な利益を追求する似た者同士です。
札束で買い叩いたとしても、政治力でダメージコントロールができる投資先こそが本当に強い企業なのかもしれませんが、それこそが本当のブランド力や経営者の手腕なのかもしれません。
