FRBの逆YCC

2023/04/16

投資

 

景気後退の前兆として名高い「逆イールド」の発生ですが、その研究の元祖とされるデューク大学経営大学院のキャンベル・ハーベイ教授は、「今回の逆イールドはFRBによる意図的なもの」で自身の研究通りのリセッションは起きない可能性があると指摘しているそうです。


ハーベイ氏のシカゴ大学時代の学位論文が逆イールドネタのネタ元ですが、逆イールドが発生後に景気後退が発生するのは、金融市場が正常に機能し投資家が逆イールドを引き起こした場合であって、FRBが短期国債利回りをイジっている今回のケースは、想定している前提条件がそもそも異なるとのことです。


通常であれば株式市場と債券市場のどちらが嘘をついているかという問いは、株式市場が嘘を付いているケースが多いのですが、今回はFRBの動きが違うのに加え、誰とは言いませんが債券投資家勢が一芝居打っている可能性も否定はできません。


また、ハーベイ氏は以前に比べ逆イールドネタが世間で知られるようになり、行動に織り込まれるようになったことにも言及しております。


提唱者本人が「今回は違う」とコメントしておりますが、果たして結果はどうなるでしょうか。

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