銀行業界にとってはかつて経験したことのない規模の損失を抱えていても、金融システムがしっかりしていれば管理可能な問題だということは様々なところで説明されております。
パニック等を起こさなければ何とか打開できるという希望的観測は、実際に事実でしょうし、リーマンショックであろうとブラックマンデーであろうと、市場の混乱さえなければもっと上手く乗り越えられたのかもしれません。
とはいえ、どこかでまた歯車が狂えば同じようなことは起こるわけで、その意味においては市場は過去と何ら変わっていないわけです。
金額の規模が大きくなったところで、市場で実際に起きることは相対的にスケールが大きくなったことだけに過ぎず、やるべきことは何ら変わりありません。
投資金額の多寡を問わず、スタイルを変えずとも資産運用ができるように、前人未踏の領域でもやることは既存の延長で問題ないのです。
プロでも素人であっても経験したことのない境遇に向き合うときは、かえって素人の方が上手く立ち回れるチャンスもあるのかもしれません。
