ストックピッカーの憂鬱

2023/04/06

投資

 

好調なセクターの移り変わりが激しいと、よほど銘柄の乗り換えが上手いアクティブファンドを除けば、ベンチマークを安定して上回り続けるのは至難の業です。


もっとも、市場をアウトパフォームするためには常にアウトパフォームしている必要はなく、要所要所でしっかりと結果を残せば、不思議と成績は上振れます。


不思議とという言い方だと濁した感じになってしまうので、もう少し具体的に言えば、普段は少しリターンは控えめでも下落相場の際にも成績を伸ばしアウトパフォームするタイプと、イケイケなポートフォリオで差を付けつつ厳しい局面ではしっかりとポジションを落としたりヘッジで躱すことができるタイプでしょう。


もちろん人がやる事ですのでミスはつきものですが、上手い投資家はミスを素直に認めつつもしっかりと修正し適応して、すぐに結果につなげてきます。


そういった軌道修正が苦手な方は、インデックスファンドを活用した方が良いかと思われますが、残念ながら相場全体が悪ければ一緒に沈んで行くのがパッシブな世界です。


景気の動向に関係なく成果を出しているファンドを見かけたら、取り入れられそうな良い部分はしっかりと学びつつも詐欺や見せかけにも注意が必要です。


老成して行くような投資スタイルが理想的ですが、若さや反射神経・トレーディングセンスで乗り切ってしまっている方は、プロスポーツ選手ではないですが退き際が肝心かも知れません。


「霞んで消えるよりはむしろ燃え尽きたい」と願うのであれば、それもまた投資家としての生き様です。

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