衰退国家と揶揄される日本ではありますが、本当に追い詰められた国とはまだ異なり、それなりに手立てがある現状があります。
その一方で、かつて新大陸の希望と思われていたアメリカ大陸では、北米と南米で大きな差がつきました。
米国は世界経済の中心となりましたが、同じように期待されていたアルゼンチンはデフォルトと金融不安の代名詞のような存在になってしまいました。
確かにサッカーは強くメッシを輩出しましたが、アルゼンチンペソは投機に用いる通貨の代表格となり、国民はとんでもないインフレに悩まされております。
デフレも確かに不幸ではありますが、ハイパーインフレはその比では無いというのは、漏れ伝わる情報だけでも十分に認識できます。
通貨に依存しないことの重要性を確認するには格好の事例であるとともに、資産は相対的なものであり、信用こそが重要であることを教えてくれます。
もっとも、その信用も不確実性に溢れたものであるということを忘れてはいけません。