とうとうムーディーズ【MCO】でもトリプルA陥落かと思われましたが、何とかネガティブで持ちこたえました。
もっともフィッチは今年の8月から、S&Pに至っては2011年から最上級の格付けから引き下げている訳で、決して米国の信用格付けがトリプルAを維持し続けているというわけではありません。
そもそもの問題として、格付け会社の格付けが信用できるかという根本的な問題があり、破綻前のリーマン・ブラザーズはトリプルAだったわけです。
もちろん当時の反省から今の格付けは幾分まともなものとなっているかもしれませんし、一企業ごときの格付けと国の信用格付けとではその意味合いが異なるというのも、もっともなご意見です。
ただ、格付け会社のレーティングを利用して投資するのは個人投資家よりも機関投資家です。
そして彼らは好む好まざるに関わらずその影響を受けポジションを変更せざるを得ないケースもあるのです。
非合理的な世界にも見えますが、それが美人投票の現実です。
