ドラえもんの世界ではタイムマシーンを使えるため、時折こういった未来で大儲け的なテーマが描かれておりますが、少年漫画のSFらしく簡単には儲けられない設定になっています。
今使われている現金は未来では古銭となっており結局現代の金銭価値とあまり変わらなくなってしまったり、インフレが進み取引される通貨の単位が変わっていたりと、一攫千金を追い求めてもお金の価値は人々が思っている以上にゴミ化して行くものです。
というよりも今を生きる上で価値のあるお金の使い方ができているのであれば、未来を憂いたり将来の豪勢な生活を期待するよりも遥かに質の高い人生を送れていることになるのではないでしょうか。
若い時に使うお金の価値の方が年老いた時よりも価値があるというのは、インフレの影響や投資によって将来資産が増えるからというだけではなく、生きた証しや経験として残るものがあるからです。
資産を貯め込むことで得られる安心は、新たな暮らしや事業あるいは老後に向けて非常に心強い拠り所になってくれますが、その資産額をただ眺めているだけが人生ではないはずです。
漫画の些細なワンシーンは、時に著名投資家のアドバイスや投資格言を上回る知見を広げてくれるものです。
