生成AIバブルの中で投資家の多くはその恩恵を享受できていることと思います。
その一方で、かつては福祉国家のお手本のように扱われていたフィンランドは、経済低迷で非常に苦しい国家運営が続いているようです。
携帯事業なき後のノキアでは、フィンランド経済を牽引できず、税収面では福祉国家のモデルも風前の灯火となってしまったのでしょうか。
「フィンランド化」という言葉の意味も、NATO加盟を機にニュアンスが変わってきたようにも思いますが、パワーバランスの変化の中でかつての「当たり前」を享受できる時代は終わりを告げようとしているのかもしれません。
それでもなおフィンランド人はサウナがあれば幸せなのかもしれませんが、幸福度調査もまた1人あたりGDP、社会的支援、健康寿命といった指標で作り出された表層的な幸福であることには注意が必要です。
投資や健康、社会制度のライフハックの情報に偏った記事には注意が必要ですし、自己啓発・自己投資にのめり込み過ぎた結果、色々と見失っているものが多いこの界隈の悪癖は他山の石としたいものです。
敢えて引用するのであれば、キリスト教系特にカトリックの学校がよく掲げる「他者のために、他者とともに」的な発想が求められているのではないでしょうか。
歳末たすけあい・海外たすけあいに関わろうと思える精神的な余裕は残っていますか。
何も募金にお金を拠出することだけが「たすけあい」ではありません。
(むしろ資産形成中の方は自分本位で良いと思います)
「それでも、何か行動を起こさなくてはいけない」
今年も良い年末をお過ごしください。